<からだの豆知識>椎間板って?
今回は椎間板についてお話させていただきます。
椎間板は背骨と背骨の間にあるものとは、皆さんご存知かと思います。その役割は、背骨同士のクッションであり、背骨が動きやすくするためのものでもあります。
椎間板は、真ん中に髄核(ずいかく)というゼリー状の物質があり、その周りを線維輪というものが囲んでいます。皆さん良くご存じのバームクーヘンの真ん中に柔らかいゼリーが入っている感じというとわかりやすいかも知れません。髄核は身体を前に曲げると後ろに、反らすと前に椎間板の中を移動して、背骨の動きが滑らかになるような役割を持っています。(もちろんその他の方向にも運動の種類に応じて動きます)
しかし、椎間板自体が劣化したり、傷つくと髄核が外に飛び出してしまい「椎間板ヘルニア」という状態になります。(特に、立った状態で重たいものを持ったり、急激に首や腰をひねったりすると大きな負荷がかかり傷つきやすいと言われています。)また、悪い姿勢が習慣化していたり、適度な運動をしていないと加齢により椎間板の劣化が進むとも言われています。
これら椎間板をいつまでも良好な状態に保つためには、悪い姿勢を直したり、運動が必要と言えますが、どのような事をしたら良いのか?
悪い姿勢は自分では気づかないものです。時々ショーウィンドウに写る自分の姿を見たり、他の人に見てもらうと良いと思います。運動に関して習慣化するのが難しいという場合は、正しい姿勢で歩くことから始めてみると良いと思います。あとは生活動作の中で、急に首や腰をねじる様な動作や重たいものを慌てて持ち上げる等も注意が必要です。寒い時期になってきましたので、体も固くなリやすくなっていますので、「急」がつくような動作はなるべくしないよう心掛けてみてください!